《MUMEI》 +Δ+「じゃあまた明日な!!」 「明日は遅れないよーにね〜」 「とーぜん!!(毎日言ってる)」 あたしの家の前で、あたしたちはいつも別れる。 ―家まででもけっこう距離あるのに、梶野の家って遠いんだな… てか、夏休みになるまで帰りが同じ方向だなんてことさえ知らなかった。 補習初日、自転車にまたがって、 「バイバイ」 って 学校前の公園(ガリガリくん食べた後♪)で別れようとしたとき、 「ちょ、お前そっち方向!?」 と、梶野に引きとめられたのだ。 「そうだけど…何??」 聞き返すと、 「おれもそっち!! 知らなかった、同じ方向なんだな!!…よし!!一緒にかえろーぜ♪」 ってことになって、 それから毎日一緒に帰ってる。 いや〜… それにしても、あたしん家より遠いなんて… そこは尊敬する。 ファイトだ、梶野。 ―そんなことを思いながら、今日も梶野の背中を見送った。 前へ |次へ |
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