《MUMEI》

私が唖然としているのにも関わらず謎の男は語りだした
 
 
「生きた人間の肉は正直不味い… だが、恐怖や絶望、哀しみ、苦痛を味わった人間が死んだ後の肉は格別に上手い。」
 
 
「ぼくはそれを体験している『ナカザカ アキナ』が いつ死ぬかと楽しみに見てたわけだ。 やっと食べ物にありつけるなんて…」 
 
「いきなり現れて何意味のわからないことを…!!!」 
 
「帰ってください!不法侵入罪で警察に連絡しますよ!!!」
 
 
「死なないの??」
 
 
「帰って!!」
 
私はキレた。
 
「残念。」
 
 
男は表情一つ変えずに
ス〜っと消えていった
 
「消えた…」
 
なんだったの??今の…。

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