《MUMEI》

聞けば、その傷は岡ヤンが予選で走った時についた傷だった。


オレ『転倒もしてないのに?なんで?』

首を傾げるオレに岡ヤンが教えてくれた。


岡ヤン『ノーマルのチャンバーはな〜、右コーナーでマシンを傾けると地面に擦れてまうんよ(笑)』


落ち込む兄貴を他所に、岡ヤンは「仕方ないさ」といった面持ちで笑っていた。


オレ『さすが岡ヤンやなぁ〜(笑)』

オレは速さの証明…勲章のようなその傷を見ながら、素直に感心した。


だが兄貴の顔は泣きそうに引きつっていた…。

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