《MUMEI》 電車「ごめんね!澤木さん、待った?」 といいながら息を切らして走ってきた。 「ううん。全然大丈夫だよ。」 「俺から誘ったのに澤木さんより遅れて来るなんて最悪だな…。」と一條が言った。 「そんな!本当に大丈夫だから!気にしないでッ!」 と菜々。 一條は「よかった。」とニコッと笑った。 一瞬菜々はドキッとした。 一條のこんな笑顔は1度もみた事ないから…。ドキドキしてしまったのだ。 「行こっか☆」と一條が菜々の手をひいた。「ぅ…うん!」 と菜々が答えた。 2人は自然と笑顔になり、水族館までの電車に乗った。 電車に乗ると、意外にも席がガラガラで人があまりいなかった。 空いている席に2人は腰を下ろすと一條が話し始めた。 前へ |次へ |
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