《MUMEI》
一條の思い
「俺さ、澤木さんを初めてあのカフェでみた時さ、一目ぼれしたんだ。」
「え…?」
「なんかさ、めっちゃくちゃバイトの仕事頑張ってるしさ、笑顔とか輝いてるし。一生懸命やっててすげぇなって思ってたんだ。
俺今まで一生懸命出来る事ってなくて…だから余計に澤木さんが輝いて見えたんだろうな。だから…好きに…なったんだと思う…。」一條の意外な告白に戸惑っている菜々。
一條がそんな風に自分の事を思っていてくれていたなんて…。もっと軽い気持ちなんだと思っていたのに…。
「ありがとぅ…。そんな風に言われたの初めてだからなんか…照れる。」
「まじで?でも澤木さんいつも頑張っているよな。だから…その…軽い気持ちじゃないって事わかって欲しいんだ。澤木さんの事…本気だから。突然彼氏にしてなんて言わないから…最初は友達として仲良くしてほしいんだ。」
「一條君……。ぅん。わかった…。」
「!本当に?!よっしゃァ!!」
と一條は喜んでいた。菜々は少し顔が赤くなっていた。

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