《MUMEI》
・□°
「―・・・・っ!!―はあ!!??」

「あら??知りたくないの??」


からかうように言う梶野。


「なっ何言って…!!あ・ああたしはッべ別に…ッ!!!」


―パニックで舌が回らない!!!


「…ばればれだよ、相原あ〜
―純粋なんだな(笑)」



「な…ッッ!!」


―(笑)、
…じゃない!!!

なんで梶野が!??

…ってことは、
もう皆にバレて…!?


「あー、
たぶんそれはダイジョーブ★
おれが気づいたのも夏休み入ってからだし、
誰にも言ってないし」

「そ、っそうなの??
…よかったあ〜!!」


あたしはほっとして胸を撫で下ろした。


―ぷッ


梶野が噴きだす。


「何!?なにが可笑しいの!?」

「…だって・相原…いま結局自分で暴露した…」


笑いをこらえながら言う梶野。


顔が真っ赤になるのが、自分でもわかった。


―なんで!?
あたし、梶野に読まれてる!??


「あ、言っとくけど、
おれ読心術習得してるから☆」


―今回ばかりは、梶野の嘘に
騙されるところだった。

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