《MUMEI》

料理をすればするほど体が麻痺してくる・・・。



「つ・・・次は人参を・・・。」





私は間違えて自分の手を斬ってしまった。



「キャア!?」
「だ・・・大丈夫かい!?」


「だ・・・大丈夫です」


「ち・・・血が・・・!」
「大丈夫ですよこのくらい」

私は血を舐めた。


・・・血が甘い・・・?


「うわあ・・!・血が!茶色い・・・!」


「え?」


それに気付いて間もなく、皆は私をみて逃げ始めた。


「ば・・・化け物!?」


「なん・・・で?」


鏡をみると全身茶色いどろどろな姿の私がいた。


「キャアアアアアア!?」




────────────



「あの取り扱い説明書に書いてあった事を守らなかったから悪いんですよ。」





「自分の欲望が叶って調子にのるのもいいですが、
限度も忘れずに・・・。」

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