《MUMEI》
大好きなヒト
楽しい時間はあっという間に過ぎて行き、帰る時間になった。
別れる時何となく2人は沈黙になった。
「…今日は本当にありがとう。すごい楽しかったよ!」
と菜々が言った。
「イャ、こちらこそ澤木さんと会えて本当によかったよ!めっちゃ楽しかった☆ありがとう!」
と一條が答えた。
「ぅん!じゃあまたバイトでね☆」
と菜々。
「ああ!」
「じゃあね☆また!」と菜々が言うと、その瞬間に、
「澤木さんッ!俺は、あんたの事まじだから…!」と一條が叫んだ。
菜々はびっくりした顔をしている。
「…一條君…」
菜々が呆然としていると、一條が菜々を抱き締めて、キスをした…。
そして走って帰っていったのだ。
ひとり残された菜々は唖然としてそこに立っていた。
(え…?私、何された?キ…キスゥゥゥ?!)
菜々は頭の中がパニックになった。
そしてひとりで帰っていった。

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