《MUMEI》

この場所は前に来た時と同じであった。違うのは携帯3つ分の明かりがあるということぐらいだろうか。俺はいつ刺されるか解らない背中を少しでも庇おうと壁を背に蟹歩きをしていた。

そんな様子を二人は見ていたのだろうか。暗くていちいち反応は見れなかったが、もし俺のこの奇怪な行動を見ていたらこの不気味な場所を5倍増しぐらいにはしていたであろう。

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