《MUMEI》

さて、真奈が俺達をここに呼んだ理由というの何だろうと、ここに来るまで考えていたがやはりそれを推理するのは無理であった。あまりに非現実的なこの世界では目の前で起きる事実、それが全てだった。

「盗んだものをどこに隠したの」という真奈の何の脈絡のない第一声からその考えは正しかったと、俺は思った。

「……盗んだ………何言ってるんだよ。訳が解らないって」

俺はとりあえず身に覚えのない言い掛かりに反論することにした。

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