《MUMEI》 「正体ってなんだよ。言っておくが俺は何も知らないぞ、安原だって関係ない」 「今更しらばっくれても遅いよ。動かないでね。動いたら容赦しないから」 そう言うと真奈は安原の方へと歩いて行った。そして当たり前のようにしまってあった手錠を出し、両手と何かよく解らないが壁際にある配管とに繋ぎ、安原を拘束した。 「石島君が知ってたって事は安原君も知ってるって事だよね。私が警察の人間だって事を」 安原は首を振った。勿論俺もそんな事実は知らない。 前へ |次へ |
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