《MUMEI》

「正体ってなんだよ。言っておくが俺は何も知らないぞ、安原だって関係ない」

「今更しらばっくれても遅いよ。動かないでね。動いたら容赦しないから」

そう言うと真奈は安原の方へと歩いて行った。そして当たり前のようにしまってあった手錠を出し、両手と何かよく解らないが壁際にある配管とに繋ぎ、安原を拘束した。

「石島君が知ってたって事は安原君も知ってるって事だよね。私が警察の人間だって事を」

安原は首を振った。勿論俺もそんな事実は知らない。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫