《MUMEI》

「アアッ!アアッ!」






裕斗はベッドのスプリングを利用してリズミカルに腰を動かし続ける。






俺の胸に両手をついて、出来るだけ脚が疲れない動きを極めている様な…、






大人の女を感じさせる…動きをしやがる。






俺が愛撫し過ぎて赤く尖らせてしまった乳首。






無数に白い肌に散らばるキスマーク。






感じまくって涎を垂らしっぱなしの性器。





俺も下から突き上げてやる。





「アアッ、もうイきたい、伊藤さん…、アアッ、アアッ、アアッ」





「クッ、ハァ、ハァ、俺も…、
なあ、伊藤さんは止めろよ…、秀幸って…
なあ…」

俺は裕斗の動きを制止し、ぐっと起き上がり、ベッドヘッドへ寄りかかる。

裕斗は片手をベッドヘッドの上に乗せ掴みだし、もう片方は俺の首に回した。





そしてどちらからともなく唇を重ね合わせ、せわしなく角度を変えながら深く浅く求めあい続ける。




「ゆうとぉ…ゆうとぉ…」






俺は必死に両手で腰を支え続け、裕斗が動き易くする。





「ひで…、はあぁあ、ひでゆきぃ…、ぁあああ、ぁあああ…」

裕斗もベッドヘッドに掴まれる事で激しく腰を動かして……





「イっちゃ……ぅっ……フゥゥん……、ぁはぁ……ぁ……、ぁ…」

裕斗は両腕で俺の首に抱きつき、深く繋がったまま、全身に力を入れた。





「俺も……はぁ、…クッ……」





俺もその激しい絞めつけに限界を向かえ、




深いところに欲望を放った。

そしてふっと裕斗の力が抜け…、俺はきつく抱きしめて支えた。





「俺は…これからはお前だけを…みていく…、今日からは…裕斗も…俺だけみてろ」

俺がそう言うと…
裕斗は泣き顔だが凄く幸せそうに微笑みながら言った。





「はい…」











そして…深いキスがまた始まった。








前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫