《MUMEI》
プロローグ
和也は、昔からよく正夢を見る。







幼い頃に、母親が事故に遭う夢を見た事があった。


夢から覚め、それが現実でない事に心から安堵した。





しかしその日の昼間、母親が本当に事故に遭ったのだ。







その頃辺りから、自分には正夢を見る能力がある事を自覚する様になった。






しかし最近、その傾向が強くなってきた気がするのだ。


以前は2、3ヵ月に1度見るか見ないかだったのだが、ここ最近2、3週間に1度の割合で見る様になっている。




それは和也にとって、嬉しい事の様な気もしたが、未来が分かるという妙な恐怖感の様なものも覚えた。

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