《MUMEI》 嘘みたいな…―気持ち悪い。 ついにあたしはこんな夢まで見るようになってしまったか… 妄想壁にもほどがある。 神様… いくらあたしなんかの願いでも、 『夢の中で』なんて、あんまりじゃないですか!!! ああ… でも、夢なら醒め「相原!!!!!」 「…るっさいなあ!! 起こさないでよ!!!」 そう言いながら梶野(幻覚)を振り返ると、 両頬を思いっきりつねられた。 「いらららら(いたたたた)!!いらいいらい(痛い痛い)!!!」 あたしが暴れてようやく手を放してくれた梶野(幻覚)は、 ムスッとした顔で 「夢じゃねーっての」 と、言った。 「相原さんって、面白いね」 ゆっくり振り返ると、 くすくすと笑いながら言う東郷君(本物!?)。 「ゆ、夢じゃない…??」 じんじんと痛むほっぺたを抑えながら呟くと、 「かわいい」 微笑みながら言う東郷君(本物!!)。 ―ああ、あたし死んじゃうかも。 いえいえ、東郷君、 かわいいのはあなたです!!! 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |