《MUMEI》
奇妙な夢
今朝、奇妙な夢を見た。







夢の中の光景は、和也の通う大学や自宅。
現実の世界と同じだった。


朝起きて自宅を出、大学へ歩いて向かう。
授業を受け、友人に会い、帰宅する。


現実の自分の日常と同じだった。







しかし1つだけ奇妙な事があった。








和也の姿を、いつも遠くの物陰や塀の向こうから見ている人物がいる。









顔はよく見えないが、男だろう。








…肌が緑色の…

その人物は、片手に斧を持っていた。









…夢から覚めた和也は、背筋がゾッとする様な恐怖感を覚えた。



「…なんだ、今の夢」


気持ち悪い。夢とは思えない様なリアルさも感じる。

夢から覚めた今も、脳裏にはっきりと…

肌が緑色の得体の知れない人物の姿が焼き付いている。




和也は悪夢をかき消す様に布団から出た。



気持ち悪いが、まぁただの夢だ。現実ではない。





いつもの様に、家を出るための朝の準備をする。


いつもと同じ1日が始まる、和也はそう思った。

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