《MUMEI》

40秒なんてアッと言う間だった…。


ゼッケン7の NSR は、最終コーナーを立ち上がってホーム・ストレートに戻ってきた。

ソイツはコントロールラインを通過すると、減速しながらピットロード出口から自チームのピットに帰っていった。


皆の視線が一斉にオレに向けられる…。

オレは深呼吸を一つつき、マシンをコースに入れた。

そしてゆっくりとスタート位置につける…。


自分の心臓の鼓動でヘルメットの視界が縦に揺れていた…。


(チビりそうだ…。)

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