《MUMEI》 返信〔起承転結〕全てを読み終えた四人は、暫く無言のまま、ジッと画面を見ていた。 「成る程な…」 最初に口を開いたのは洋平。 ため息混じりに出た言葉は、他の三人の注目集めた。 「成る程なって、何かわかったの!?」 美樹が期待を込めた声で洋平に尋ねる。 皆、美樹と同じ思いだった。 洋平はこの文章に何かしら助かるヒントを得たのだろうか…と。 「いやっ!!」 しかし予想は裏切られ、洋平はそれを慌てて否定する。 「ただ事件の内容に同感しただけで…」 洋平は申し訳なさそうな声で言った。 それを聞いた三人は、くだらない『成る程』に、期待した自分達が馬鹿だったと後悔した。 しかしその瞬間、パソコンに一通のメールが届いたという知らせが画面に現れた。 前へ |次へ |
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