《MUMEI》
クラッチ・ミート
その時、ピット側のコントロールライン延長線上に居る係員が手を上げた。

予選ラップをスタートしろという合図だ。


手を上げた瞬間からタイムを計測する訳ではないので、オレは一つ深呼吸を入れる。


そして手順を確認するように、ギアを踏み入れてアクセルを煽り、9000rpm を指すタコの指針を睨んだ。


そして半クラッチ状態から、車体が前に進み始める刹那、勢い良くクラッチ・ミートした!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫