《MUMEI》

すると、蚊のようなトルクしか持たない 50cc エンジンの回転がストンと落ちた…。


だが赤白の NSR は、そこから健気に加速を始める。


バック・ストレートを加速しながら5速までギアを上げ…


最終コーナーをおっかなビックリ回り…


ホーム・ストレート立ち上がりで6速に入れて加速すると、赤白の NSR はコントロールラインを踏み越えた。


(おしッ!…行くゼ!!)


オレのへなちょこタイムアタックの開始だ…。

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