《MUMEI》

「もう一回…名前読んで…」









「…ひで…ゆき…」




すると秀幸の顔が近づいてきて…




俺は瞼を閉じる。





「良く…出来ました」





唇が優しく重ねられ、俺は秀幸の首に腕を回した。





「…秀幸、今日の撮りべッドシーン有るんだよね…、俺耐えらんない…」





今回の回の脚本読んでた頃はまだ恋に気付いてなかったから平気だったけど…





俺は秀幸に首筋を甘噛みされ、自分でもして貰い易い様顎を上げながら…




不満を口にする。



「バカ…、
じゃあ…ゆうちゃんの事思い出しながらするよ…、な?」

唇が胸に降りてきて、また躰が熱くなってくる。




「ぁっ…、フゥゥン…、
余計ヤだよ…、キスとかしちゃ…ヤだ……
ァッ…」




「もうバカだなぁ…、はは…、可愛い…、
もう、好きだよ、裕斗…妬きもちなんて可愛い過ぎだって…」


「、だって…、アッ、…それで…秀幸が女優さん好きになっちゃったら…、
…ンッ…向こうが秀幸の事好きになっちゃったらイヤだ…もん…」

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