《MUMEI》

今の時刻は7時40分―。


学校から家までは車で25分やそこら。




俺は体を起こしハンドルを握り車を走らせた





20分位走った頃だろうか、人通りの少ない路地をいつも通り走っていた時。




暗い夜道で一人の女が2人組の男に車の中へ無理矢理押し込まれそうになっていた。






俺の車の中には音楽もかかっていて、声は聞こえなかったが、明らかに女は泣きながら叫んでいて
それを一人の男が手で阻止しようとしていた。






マズイところに出くわしちまった‥‥‥






俺は気付かぬフリして素通りすることも出来ず車から降りた━━━。








俺の足音に気付いた二人の男は、「やべっ」と言いながらも女の腕を引っ張り続ける。






俺は更に近づき一人の男の肩に手を置いた。





『手ぇ離せ』



俺が言うと、男は舌打ちをして肩に置かれた俺の手をはらっていきなり殴りかかってきた。











―――――ドスッ!!!









辺りに鈍い音が響いた。

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