《MUMEI》

俺は兄貴の手を払った。


「行羽?反抗期か?」


「兄貴!倒産って、これからどうすんだよ!」


「どうするって、行羽と暮らすよ。」


「そんなんじゃねぇ!仕事だよ。」


「仕事?大丈夫、だって行羽が仕事してくれるでしょ?」


俺は兄貴の襟を持ち上げた。


「行羽?」


「何倒産したくらいで、弟に頼っているんだよ!これからのこと、ちゃんと考えろよ!」


すると兄貴の目つきが変わり、俺を睨んだ。


こんな目…
始めて見た…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫