《MUMEI》
距離感
それから菜々と佐山はお昼を食べに店に入った。
はじのうちは沈黙する事があったけれど、だんだんと慣れて来て、普通に話せるようになっていた。
そう…本当に普通に。
菜々と佐山は少しだけ笑っていた。
少しだけ2人の距離感は近付いてきていた。
ご飯を食べ終わると2人は、すぐにカフェに帰って、また働き始めた。
お昼を過ぎると、少しは客足が収まってきた。
しかしまだお客さんは多い。忙しさはおさまらない。
そうしてやっと閉店の時間になった。
店長が
「なんか嬉しいんだけど、日に日に忙しくなっているな…。このままなら人手不足になるから、またバイトいれようか…。」
と悩んでいた。
菜々が「そうですよね…。忙しくなりますもんね…。」
といった。
バイトを増やす件はまだ少し考える様だが、このままなら増やす事になるだろうな…。と菜々は思った。

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