《MUMEI》 残酷〜栄実視点〜 『栄実・・・?』 麗羅は私の名前を呼ぶ。 ・・・・・・・・・。 胸の奥に痛みを感じる。 涙が出そうなのを 我慢して無理やり笑って 顔をあげる。 「麗羅ありがと☆ 栄実、カルボナーラが食べたいな☆」 いつもの調子で言う。 こういう時は 笑って誤魔化せばいいの。 麗羅は、それでも 納得してないような顔をして 私を見つめる。 お願い・・・! 放っておいて・・・! 私の中に、これ以上入ってこないで! そうしないと、自分とした約束を また破ってしまいそうだから・・・。 そんな私から出た言葉は あまりにも 残酷なものだった。 「放っておいて・・・。 麗羅には、 ・・・・・関係ないでしょ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |