《MUMEI》

夏木君、その後いかがですか?

先生!凄いっすよ!ピンドンコールの嵐っすよ!マダムにフェラーリ買って貰ったり、時計もゲットしましたよ!この前なんか、とうとうNO1の飛鳥を格下げして店の裏でボコボコにしてやりましたよ!

夏木君?君は少し鏡の扱いを間違えた様ですね。


はっ?何言ってるんすか先生?


私は君の向上心が良い方向へ行く様に助言して鏡を渡しました。


はい!だから上手く行ってますって報告しに来たんじゃないっすか!


それが、いけないのです。鏡を出してご覧なさい。


はい!うわぁ痛ぇ!割れてる!

夏木君、自分の私欲の為に人を落としめていいとは言っていません。鏡は君の欲望に耐えられなくなって、ついに割れたのです!

俺・・・


君には君の身のたけに合った人生があるはずです。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫