《MUMEI》

彼は腕につけている時計を見た。


「ごめんね琉音ちゃん、僕病室に帰るね。」


「うん。また明日ね。」


「うん。また明日…。」



彼はゆっくり歩いて行った。



あたし病気が治ったら、彼に告白しよう。



あたしは、そう決めていた。



あたしも少し経ってから、自分の病室に帰って行った。

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