《MUMEI》
帰り
今日はなんだか長かった…。




メイクさんにはキスマーク即バレでからかわれるし、マネにはぐずぐず文句言われるしで…。






コンビニに寄りたくて自宅より少し離れたところで車を止めて貰う。





「明日は久し振りのオフだけどさ、仕事の話で電話するかもしんないし…、携帯充電しておきなよ、
じゃあお疲れ、」




「はい…、すみませんでした、…お疲れ様でした」







俺はマネージャーの車から降り、溜め息をつきながら見送る。



ポンポン!




「へー、送迎つきなんて偉くなったわね」




「母さん!…びっくりしたあ…」





振り返ると久し振りにみる母さんの顔。





ちょっと…疲れてる感じ…。









二人でコンビニに寄り、買い物をする。

何となく母さんの分もまとめて会計をしてあげたら、そんな年になったのかなんて言われた。




二人でのんびり歩きながら自宅に向かう。




「俺そろそろ一人暮らししようと思うんだけど…、いいかな?」




「そう、そろそろいーんじゃない?
フフッ…あーでも裕斗はだらしないところあるからなあー、それだけ心配かなあ、掃除苦手だもんねぇ」





「…するよ、もう…」





俺ってだらしないかなあ?

そーかなあ?。



「ねー裕斗…、ドラマ見たけど結構上手いじゃない…、
父さんからも…電話あったわよ…」

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