《MUMEI》
Take2
ゆうか−2年前−


「今日ヒマ〜?飲もうよ〜♪」
「てか今日もヤンキーだね〜。」
「別にだよ。つか飲もう〜?」
「ん〜どーする??」

今はバリバリのヤンキー姿で飲みメンバー集め中。
そこに怪しいエスティマ1台。

「お前ら何やってんのか〜?」

誰こいつ。

「えっ?」
「てか氷買わない?」
「はっ?ィイです。」
「そか。じゃあね〜♪」

何だったんだよ?(^^;)

「今の知り合い〜?」
「知らな〜い。」
「てかやっぱ帰るわ〜。」
「まじ〜?じゃあまた今度飲もうね〜。」
「うん〜。ばいばーい。」
「ばい〜。」
…………………
「ヒマ。」
「だねぇ。」

結局断られ、親友のひかりと二人キリになった。

「おーい。」
『はいっ?!』

びっくりしてひかりと声が重なってしまった。
てかさっきのエスティマじゃん。
おいでおいでしてる。

「ひかり行ってきて。」
「え〜。」
「さっきウチが行ったじゃん。」
「わかったよ〜。」

けだるそうにひかりがエスティマの元に小走りで向かう。

「ゆうか〜!!」
「なんて?」
「なんか一緒に暴走見に行くか?って。」
「は?怪しくない??」
「でも行きたくね?!」
「…行きたい。」
「結構バイク通ってたしさ。」
「…じゃあ任せるよ。」

結局あたし達は着いてった。
よく暴走してる交差点に着くと、いっぱいヤンキーが居た。

「まだやってないな〜。お前ら好きに行動しててィイよ。」
「あっ。はい。」
「ゆうか、コンビニ行こうぜ。」
「なんで?」
「化粧しに。」
「ぁあ〜。ィイよ。」

と言っても化粧品なんてもってきてない。
元は地元で飲むつもりだったんだから。
でもあたしとひかりの間では解り合ってた。

「じゃあウチはアイライナーと口紅やるからその他よろしく。」

あたしは店員がいないのを確かめると手早くお目当ての物をポケットのなかに入れた。そしてひかりとアイコンタクトして店を出た。

「都会のくせに意外とよゆ〜。」
「ね。」

あたしとひかりはささっと軽くメイクした。
そしたらバイクの音。

「ねぇッ!!」

大きなバイクがけたたましい音と共に通り過ぎた。
とてもゆっくり、自分の存在を見せ付けるかのようにゆっくり、ゆっくり走って行った。
あたしにはそれが眩しくて、とても新鮮で、久しぶりに胸が高鳴った。

『ぉお〜』
「やっぱィイね!!」

少しすると、さっきのバイクがたくさん他のバイクを引きつれてきた。
あたしとひかりはもう見入ってしまって放心状態。
するとさっきのエスティマが来た。

「俺らもう行かなきゃいけないとこあるから帰るけどお前らどーする?送るか?」

まさか。
こんなに楽しいのに帰る気なんて微塵もあるわけない。

「いえ。残ります。」
「帰り大丈夫か?」
「はい。ありがとうございます。」

この時、この場所に連れて来てくれてありがとう。

もし今地元で飲んでたらあの人と出会えなかったかもしれないから…
ホントにありがとう。
今でも感謝してます。
エスティマの人。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫