《MUMEI》

スロットルを戻した NSR は失速し、コーナリング中は、おっかなビックリと安全運転を心がけてしまった。


長い最終コーナーの途中では、大きく左に傾く視野の中にピットレーンが写り込む。

ピットに居る他のチームの奴らの視線が、オレのふ甲斐無い走りに突き刺さる…。


笑っているのだろうか…?

それとも呆れているのだろうか?


『恥ずかしいから見ないで…。』


オレは初めて男性の前で肌を晒して恥じらう乙女のような台詞を呟いた…。

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