《MUMEI》

頭から被ったタオルの隙間から、サンダル履きの素足が近づいてくるのが見えた。


岡ヤン『上出来やん…よく走ったよ…(笑)』

岡ヤンが優しい口調で励ましてくれた。


兄貴『どこがや!?…オレならあと3秒は縮められるぞー…(呆)』

兄貴は相変わらず容赦無い…。


(るせー!ムカつく…)


オレは若年性メタボリック・シンドロームに冒された兄貴の腹に、拳を叩き込みたくなる衝動に駆られた。

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