《MUMEI》

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こいつは馬鹿だ。そう思うのはこいつが16歳で私が25歳だからかもしれない。あるいは男と女の決定的な差異なのかもしれない。
他人からの評価、まして大してアタマもよくない女の子の評価なんて、人生において何の意味も持たないというのに。そしてそんなことを保健室の先生に話したところで、何の解決にもならないというのに。

いつもはヘラヘラと事後報告をしてくるだけだけど、今回はちょっとばかし傷が深いようだ。
若いなぁ、と心の中で呟いた。

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