《MUMEI》
以外な相手
バラード曲が流れてる車内。






何分経っただろうか。
彼女の震えが止まったのを確認した俺は訪ねた。





『‥落ち着いた?うちどこ?送るからさ。』




「‥‥すいません‥‥‥大丈夫です‥‥‥。」






彼女はうつ向きながら答えた




どうやら彼女は俺に送らせるつもりはないらしい。

でももう時計は8時半を過ぎている。
さっきあんな事があったばかりの女の子を一人で帰せる訳がない。





『一人で帰せないし。気とか使わなくていいから。』




「‥‥‥ぃゃ‥‥あの‥‥‥‥‥今日は家に帰らないでファミレスで過ごすんで大丈夫です!」



彼女はそう言うとパッと顔をこっちに向けた。







『「あっ!!!!!」』



俺と彼女は同時に声をあげた。



「せっ‥先生っ!?」


『桐島っ!?』






その女の子はうちの学校の生徒だった。

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