《MUMEI》

「俺が浮気なんてするわけないだろ〜!?しかも高校生なんて なんだかんだ言ってガキだぞガキ…」
 
 
…え!?
 
 
石崎先生…!?
 
 
「俺もしょうがなく先生やってるけど 愛想振る舞っていい先生気取るのも最近疲れてるんだよなぁ」
 
 
 
やめてよ…
 
 
 
「でも面白いんだよ〜!俺がちょっと愛想振る舞っただけで赤くなるやつもいるし…。」
 
 
 
やめて…
 
 
 
「バカだよなぁ!俺がそいつのこと好きになるはずもないのに…」
 
 
 
これ以上聞きたくない!!! 
 
 
私は体育館裏から飛び出し沙耶をおいて無我夢中で走った
 
 
 
あの笑顔は全部嘘だったんだね
 
 
 
『かわいい』と言ってくれたのも嘘だったんだね…
 
 
 
涙が止まらないよ…
 
 
 
先生…
 
 
 
…気つけば私は【屋上】で立っていた。

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