《MUMEI》 屋上屋上は鍵がかかっていて空かなかったはずだが どうして自分がここにいるかなんていうのは もうどうでもよかった。 私の隣には昨日私の部屋にいた『オオカミ』がいる。 「死ぬことを決意したんだね。」 「えぇ…」 オオカミは私が死ぬのを望んでいる 「あなたに食べられるのは 嫌だけど 私は生きていても 希望がないから… 大好きなお母さん 親友だった加奈子 大好きだった石崎先生… これを取ったら私は どうすればいいかわからないの」 オオカミは私の話を無言で聞いていた。 「神様って意地悪だよね。私から大好きなものをどんどん取っていっちゃうんだもん…」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |