《MUMEI》

そんな俺の言葉を聞いてかどうなのか解らないが俺のすぐ後ろで音がした。

−−しまった。今の俺の背中はあまりに無防備だ。なんとかしろ、なんとかしろぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。

俺はその場から飛びのきながら体をひねって後ろを見た。そこには予想通り、ナイフを持った奴が俺に向かって突進して来るところだった。

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