《MUMEI》 −−俺は甘かった。何を考えて今まで生きて来たのだろう。俺は自分が死ぬのを回避する事しか考えていなかった。過去にまで戻ってやり直せたのに、本当に自分の事だけだった。 俺は背中を刺されて死ぬのを回避すればグッドエンドを迎えるだろうといった勝手に作ったルールの中だけで生きて来たんだ。だから自分が死んでしまうかも知れないと思っても、それはしかたがない事だなんて諦めたりもした。 まさかこの学校の全ての人の命をあずかっているなんて考えもしなかった。俺は馬鹿だ。本物の大馬鹿野郎だ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |