《MUMEI》

「はぁ…………よく解らんがどういたしましてと言っておくよ」

「……それじゃあ行くわ」

「出来るだけ遠くに逃げろよ」

「……俺が行く場所は安全な所じゃない。屋上へだ。俺はこの狂った世界が好きになったんだ。だからお前も一緒にこの世界で生きようぜ」

俺は駆け出した。びっくりしただろうな、安原も女も刑事も。足からはかなりの血が出ていてズボンは血まみれなのに駆け出すんだからな。

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