《MUMEI》

桐島紗由。
うちの高校の2年生だ。
理科の教師をやってる俺は週2の理科の授業で桐島のクラスを受けもっている。

桐島は性格がよくて教師受けのいい生徒だった。





『桐島だったのか。大丈夫だったか?怖かったろ?』





俺が彼女の頭を撫でると、彼女は泣きすぎて真っ赤な目と鼻と口を隠すように下を向いた。





『‥あっ。』


俺は思い出したように声を出す。


『お前、さっき今日はファミレスで過ごすって言ってなかったか?あれ、どういう事だ?』




俺が聞くと、桐島はバツが悪そうに答えた。






「‥‥ぃゃ、、ぁの、今日から3週間、お母さんもお父さんも親戚の家に行ってて居ないんです‥‥‥。だから‥‥‥‥怖くて‥‥夜はファミレスに居ようと思って‥‥‥。」









『‥怖いって何が?‥‥
ぁあ、さっきみたいな事があったばっかだもんな‥そりゃ怖いか‥‥』




俺は納得して頷いた


すると、桐島が口を開いた。



「‥そ、それもあるんですけど‥‥‥もう一つ怖いのがあって‥‥‥」







『え?他になんかあんの?』





俺は桐島の言葉に集中した。

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