《MUMEI》

「琉音ちゃん、彼が言っていたよ…。僕の分まで生きてって…。」


「えっ…。」


「僕は天国で、琉音ちゃんの目が治りますようにって祈るからね。
だから頑張ってね。
って、最後に言っていたんだ。」


「それ本当…。」


「僕は嘘を言わないよ。」


彼が
最後に言った言葉…。


分かったよ…
あたし目を治して
彼の分まで
生きるよ…。

約束ね…。



「先生…、あたし手術受けます。」


「えっ…、いいの?」


「はい。お願いします。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫