《MUMEI》

あたしは、ゆっくり目を開いた。


しかし、
そこに見えたのは
暗闇の世界だった。



「どう、俺見える?」


「あっ…。」


見えない…

誰も見えない…

どうして…


「いややぁぁぁ!」


あたしの見えない目から涙が溢れた。


「姉貴!どうしたんだよ!」


「見えないのよ…。」


「えっ…。」


「目が見えないのよ…。」

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