《MUMEI》

「目が見えるように、なりたいですか?」


「えっ、でもそんなこと出来ないよ。
そりゃ見えるように、なりたいけど。
でも…、そんなこと無理だよ。」


「腕を出して下さい。」


「えっ?腕?」


「はい。」


あたしは、右腕を前に出した。


僕は椅子から降りて、彼女に近づいた。



あたしに
どんどん
近づいてくる。


何を
するんだろう…。

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