《MUMEI》
波乱の少女
「決めたわ、あなたにするわ」

乱暴に結ばれたツインーテールが宙を舞った。

「はい?」
分けも分からずに突っ立ている俺の背中に不平不満、驚きの声が突き刺さる。

「今からあなたは私のものよ。わかった?」

少女はそう言い残すと颯爽と去って行った。

「何がどうなてっるんだ」

頭をかかえたかった。

ポン
と、肩に置かれた先生の手が無性に重く感じられた。

こうして俺の平和な学園生活はた、たった2秒で崩れ去った。

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