貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
File.18 栗田少年と前田さん
扉を開けると熱いお茶が気に入らないのか少年は自分で持っていたアクエリアスを飲んでいた。
僕はイスに座り彼の話を聞く事にした。
「僕の名前は前田です。君は?」
「僕の名前は栗田 学と言います。」
「君のような子がなんでこんな所に来たのかな?」
「あの…」
彼は少し泣きそうな顔をしながらある紙を差し出した。
「僕の…僕の犬をさがしてください!」
「犬?」
「4日くらい前なんですけど…いなくなっちゃって…僕の父にどうすれば良いか聞いたらここを…」
(ん?栗田…栗田!?)
「君って栗田 昇警視総監の息子なの?!」
「はい…僕の父です…どうですか?やってくれますか?」
僕は考え込んだ。
柳部長はいないし…薄井さんも…でも…。
「わかった!やるよ!」
少年は笑顔になって僕に何度もお礼を言っていた。
「前田君…まっ良いか!彼の良いところはこういうところよね!」
薄井はドア越しに会話を聞きながら呟いた。

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