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ケータイ専用オークション《MUMEI》ジョージ、鼻毛を抜く3
目が点になっている部下を尻目に、上司は窓の外を見ながら深いため息をついた。
「いいよね、外務省は。何でも機密にできるし。やっぱり僕もあっち行きたかったなあ。でも僕帰国組じゃないし、英語も得意じゃないから…」
この言葉を聞き、若き国家公務員試験第一種合格者の顔がひきつった。
(おまえが一番国のこと考えてねぇだろ)
若き官僚の胸に、ふつふつと、義憤と呼ぶべき静かな怒りが沸き上がった。こんな奴らに政治を任せていてはダメだ。このままでは日本は確実に駄目になる。自分達の代だけならまだいい、これから生まれてくる子供、孫達はどうなるのか。決して日本経済を第二のアルゼンチンにしてはならない。
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