《MUMEI》

「‥‥でも、先生。‥‥‥‥あたし、家には帰らないですよ‥‥?」






桐島はまったくもって家に帰る気がないらしい。






『‥じゃあ、親戚とか友達んちとかは?』



「近くに親戚住んでないし、友達の家って言っても3週間だから迷惑になっちゃうし‥家に人を入れるなってお母さんに言われてるから駄目なんです‥‥」



そう言い終わると桐島はションボリしたように下を向いた



どうしようか‥‥‥‥。


ホテルって言っても、お化けが怖いんじゃ家と変わらないし、、



しゃーないか‥‥‥‥。



『桐島って口すんげー固い?』



俺のいきなりの発言に首をかしげる


「ぇ?‥はい。言うなって言われれば誰にも言いません。」




桐島は学校で見ていても、礼儀はちゃんとしているし、ベラベラ噂話をするタイプでもない生徒だから
俺は安心していた






『じゃあ、今からの事は全部秘密なっ?』



「???‥はぃ!」


桐島は不思議そうに答えた

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