《MUMEI》 ☆「‥‥でも、先生。‥‥‥‥あたし、家には帰らないですよ‥‥?」 桐島はまったくもって家に帰る気がないらしい。 『‥じゃあ、親戚とか友達んちとかは?』 「近くに親戚住んでないし、友達の家って言っても3週間だから迷惑になっちゃうし‥家に人を入れるなってお母さんに言われてるから駄目なんです‥‥」 そう言い終わると桐島はションボリしたように下を向いた どうしようか‥‥‥‥。 ホテルって言っても、お化けが怖いんじゃ家と変わらないし、、 しゃーないか‥‥‥‥。 『桐島って口すんげー固い?』 俺のいきなりの発言に首をかしげる 「ぇ?‥はい。言うなって言われれば誰にも言いません。」 桐島は学校で見ていても、礼儀はちゃんとしているし、ベラベラ噂話をするタイプでもない生徒だから 俺は安心していた 『じゃあ、今からの事は全部秘密なっ?』 「???‥はぃ!」 桐島は不思議そうに答えた 前へ |次へ |
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