《MUMEI》 一條と菜々今日もバイトだ。また忙しい一日が始まる。 と考えながらカフェに向かう菜々だった。 カフェのみんなの色々な気持ちの変化なんて、知らない菜々は脳天気にそんな事ばかり考えていた。 ただひとつ憂鬱な事がある。それは一條だ。 菜々は一條と元の関係に戻りたいが、どうしても1度作ってしまった距離を埋めるのは苦手な様だ…。 それに今日は一條と2人きりなので余計気まずい。 「ハァー」 と大きなため息をつくともうカフェについていた。 ドアを開けて中に入って更衣室へ急いだ。 着替え終わり、一階へ降りて行くと、一條がいた。 「おはよう。」 と一條が菜々に言った。 「おはよ。」 何となく気まずい。 前へ |次へ |
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