《MUMEI》 *。*意味分からない*。*―『またよろしくね』― 彼は確かにそう言った。 また!? って、初対面なのに…!? 記憶を失ってしまった私の頭は混乱状態だった。 帰り道……… 本当に今日はあの"花坂龍也"って人のことしか考えてなかった私…。 だっておかしいでしょ? 初対面で"またよろしく"なんてねぇ……。 「愛梨沙っ!!」 へっ!? この声は……… 花坂龍也―――――!!!??? とゆうより、何故"愛梨沙"!? 「何で俺のこと無視すんの?」 「何でって…………あなたこそ何!?初対面なのに……!?」 すると彼は目を丸くした。 「愛梨沙…俺のこと……覚えてないの……????」 …………………へっ???? 意味分からない………。 何言ってんの!? この人は!!!! 「あの……意味分からない…」 「俺、お前の幼なじみだよ!!」 幼なじみ……!? 私に幼なじみなんていたの??? 「愛梨沙…何でだよ…」 彼はすごい切なそうな目で歩き始めた。 家の方向……。 私と一緒だ……。 「あの…あなたの言ってることは本当なの????」 「ウソ言うわけねぇだろ」 「とりあえず私の家来て…??お母さんに話してみる」 彼は少し躊躇いながら私の後についてきた。 「お母さんただいま…」 「あらおかえり―……」 お母さんは私の後ろにいる、人物に驚いていた。 やっぱり何かあるの…?? するとお母さんは真剣な顔で言った。 「愛梨沙は部屋に行ってちょうだい…」 「…??……分かったぁ……」 私はそう言って、部屋へと向かった。 前へ |次へ |
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