《MUMEI》 気が付くと私は教室にいた。 自分で移動したのだろうか…。 覚えていない… 教室の窓を見るともう夕方だった。 どうやら授業は私がいない間終わっていたようだ 「帰らなきゃね」 私はもしあの時昔の記憶を覚えていなければ 今ここに私はいない。 魂は上に昇り肉体はオオカミの腹の中だっただろう… この先 高校生活を普通に過ごせるのだろうか… ―先がわからない私を追い詰めるような出来事が起きることを 今の私は考えたくなかった。 ―今だけは何も考えずにいさせて…― 前へ |次へ |
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