《MUMEI》
出会い
そんな僕だが嬉しい事に中性的な事を批判されたりいじめにあったりした事がない。周りが良かったのだろうか?僕の個性として認めてくれていた。そんな、ある日、学校から帰って来たら叔母さんが来て居た。叔母さんは僕にとって理解ある叔母さんだった。 ≪紗絵叔母さん≫≪薫ちゃん≫と、呼び合っていた。大好きな紗絵おばさんは、この1ヶ月フランスに旅行に行っていた。 ≪薫ちゃん、お帰りなさい≫ ≪紗絵叔母さんこそ、いつ帰って来たの?≫ ≪昨日よ。お土産があるの。座って≫≪うん≫ 叔母さんは大きな箱を僕に差し出して、こう言った。≪薫ちゃん凄く素敵なの。気に入って貰えると思うの≫ ≪え〜何だろう≫≪とにかく開けてみて≫ 僕は開けた
≪綺麗な人形≫ ≪気に入ってくれた?名前が付いてるのよ≫ ≪名前あるんだ?≫
≪そうよ。フランス人形のロザリーヌって言うの。よろしくね≫≪紗絵叔母さん、ありがとう≫と薫は言ってロザリーヌを抱えて部屋に向かった

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