《MUMEI》

男は女を見つめ、異様に白い歯を見せながら、不気味に笑う。
女の真っ赤な服が、対向車とすれ違うとライトによって鮮やかに映し出される。
女は瞬き一つせず、焦点の合わない目で男の方に顔を向け、車の振動に合わせ、首の据わらない赤子のように首を揺らす。
「永遠に…」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫